「ファミコン語」に気を付けよう!

「ファミコン語」という言葉を聞いたことはございますか?
「ファミリーレストラン」と「コンビニエンスストア」のアルバイト店員が使いがちな、間違った敬語・アルバイト敬語を総称して、「ファミコン語」と呼ばれています。
 
例えば
 
●「こちら領収証になります。」
※「なります」は「現在のAから変化してBになる」という風に、変化や進化を表す言葉です。
異なる用紙から、急に領収証に変化するわけではないので、正しくは「こちら領収証でございます」「こちら領収証です」の様な表現が良いのではないでしょうか?
 
●「ご注文書の方、お送り致しました。」
※「~の方」とは、複数あるものの中から一方を選んで指す言葉です。「ご注文書をお送り致しました」で良いと思います。
但し、ご注文書とご契約書があって、「ご契約書の方はまだ送れないですが、ご注文書の方はお送りしました」と言うのであれば、複数の一方を指しているので、使い方として問題ありません。
 
●「サンプルはこちらでよろしかったでしょうか?」
※今現在、確認している最中に「よろしかった」と過去形を使うのはおかしいですね。
「こちらでよろしいですか?」と現状を確認・質問するようにしましょう。
 
このような言葉、ついつい使ってしまっていませんか?
 
あるコメンテーターが言うには、「なります」や「~の方」を使うと、そのまま言い切るよりも、やわらかく丁寧な“気がする”から、使う人が増えているとのことでした。
正しい敬語を使えた方が良いとは思いますが、「敬語を使おう」「丁寧に話そう」としている意思が伝わるので、会話においては、それほど気にはならないという意見も多い様です。
 
他にも「わたし的には全然アリです!」「わたしって、○○じゃないですか~」「ラジャーです!」「OKです!」のような言葉は、「です」と丁寧語を使ってはいるのですが、敬語とは受け取れません。
カジュアルな関係の先輩・後輩間であれば、このような言葉遣いでも良いかもしれませんが、お客様や目上の方とお話する際には、気を付けたいものですね。