お中元企画、皆様のお店でも対策済ですか?
価格帯に分けたセットプランの提案や、ラッピング、熨斗の対応等、ユーザーにとって分かりやすい企画やページをご用意して、例年対応されていることと存じます。
毎年“なんとなく”初夏頃に開催している「お中元特集」について、基本的な情報・知識はお持ちですか?この機会に“お中元とは何なのか”を復習したいと思います。
基本を知らないと、良かれと思ってやっていることが失礼だったり、いつの間にかマナー違反をしているかもしれません!?
“お中元”とは?
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中元(ちゅうげん)は、道教に由来する年中行事で、三元の1つ。
もともと旧暦の7月15日に行われていたが、現代の日本では新暦の7月15日または8月15日に行われる。この時期に、世話になった人々に贈り物をする習慣を特にお中元とも呼ぶ。
(“Wikipedia”より引用 )
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と記載がありますが、関東なら7月初旬~7月15日まで、関西なら7月下旬~8月15日までに贈るのが一般的ですね。
ネット通販でお中元を手配する時点で、全国いろいろな場所からいろいろな場所への送付が想定されるので、この辺りの情報をページ上でも配慮・記載しておくと良いかもしれません。
但し、この時期を逃してしまっても、立秋までを「暑中御見舞」、それを過ぎると「残暑御見舞」として贈ることも出来るので、熨斗の種類を案内するコーナー等でこうしたご案内をしたり、熨斗の項目選択肢をつけておくと、ユーザーにとって親切ではないでしょうか?
お中元は誰に贈ればいいの?
必ず送らなければいけない相手等のルールはありません。
例えば、贈るとしたら・・・
●いつもお世話になっている人
●会社の上司
●結婚している場合は、お互いの実家のご両親
●結婚している場合は、お仲人様
●結婚して間もない場合は、結婚式に主賓としてお招きした人
●お子様の塾やお稽古ごと等習いものの先生
●感謝の気持ちを伝えたい友人や知人
●兄弟姉妹、親戚
等ですが、最近は、会社で禁止されているところもあるそうです。
また、お世話になっていて、感謝の気持ちを伝えたい相手でも、政治家・公務員・公立学校の先生にお中元を贈るのはNGです!
公職選挙法や公務員規定に抵触する可能性があるので、相手にも迷惑が掛かる可能性があることを、認識しておきましょう。
もう一つ気を付けておきたいのは、贈る相手と、継続的にお付き合いがあるかどうかという点です。
お中元(やお歳暮)は「これからも末永くお世話になります」という意味合いで贈るものだからです。もし、お中元を一度限りで終わるつもりであれば、熨斗をお中元ではなく、御礼として贈ると良いですね。
贈る相手と品物の内容、価格帯の相場について
仕事関係の相手になら1万円程度、両親など家族は5千円程度、友人、知人は3千円程度等、相手の負担にならない金額のものを贈りましょう。
例えば、会社に贈るなら、オフィスで分けやすいように、小分けできるお菓子にしたり、二人住まいの老夫婦に大量の食品は避ける等、受け取る人の状況やお好みに配慮することも大切です。
このような需要を認識して、ページ上でも「オフィスで分けやすい!」とか「二人暮らしサイズ!」のようなキャッチコピーがあると、「あ、あの人へのお中元はこれがいいかも」と選んでいただけるトリガーになるかもしれません。
また、贈らない方が良いとされるものに、
●刃物や4(死)や9(苦しみ)という数字にまつわるものはNG!
縁起が悪いので、贈り物には不適切。
●ハンカチはNG!別れや涙を連想させるため。
●腰から下のもの(靴下や下着など)はNG!目上の人には失礼にあたるため贈ってはいけません!
等があげられます。
宅配便で送る場合のワンポイント!
場所が離れていたり、珍しいものを贈りたい等、ネットショップでお中元を手配して、直接先様にお送りすることは多いと思いますが、ここでちょっとワンポイント!
持参してお渡しせず、宅配便で送る場合にも、送り状を郵送するのが正式なマナーです。
品物に同封するか、または品物が届くよりも早く「送り状」が届くようにしましょう。今ならメールでも良いと思います。
送り状についても、ページ上に記載しておいたり、サンプルをご用意しておくと、ユーザーにとっては気づかされる方も多いかもしれませんね。
│お中元をもらったら?
お中元をいただいた場合、友人・知人の場合は、同等額のものをお返しに贈ります。
本来はお世話になった人へのお礼として贈るものなので、返礼品を贈る必要はありませんが、お礼のご連絡は早めに差し上げる方が良いでしょう。
以上、ご案内させていただきましたが、時代に伴い、慣習やマナーは変わっていくものです。
個人的には、感謝の気持ちを表す良いタイミングなので、あまり細かいことは気にせず、贈り物をするという風習だけで良いのではないかと思いますが・・・相手の価値観や考え方もあることなので、そうもいきませんよね!
皆様のお中元特集ページ制作のお役に立てば幸いです。